解決事例
2025/04/03

【連続巻物成型機の使用中安全装置の作動不良により手指を負傷した事例において、受任後2ヵ月で550万円の解決金を獲得した事例】

1 事案の概要

Xさんは、スーパーのバックヤードにおいて連続巻物成形機を使用中、巻物の切れ端を取り除くために同機器カッター部に左手を差し入れたところ、搬送ベルト不良のため安全装置が適切に作動しなかったためカッターが左手に接触し、手指を負傷してしまう事故に遭いました。

会社は、安全配慮義務違反があることを認めたうえで示談金を支払いたい旨Xさんに申入れ具体的な金額を提示しましたが、Xさんは妥当な金額が提示されているのか否か不明のため当職へ相談されました。

2 弁護士の対応と結果

当職は、Xさんが提示された金額の根拠(慰謝料額、休業損害額等の内訳)が不明であったため、まずは会社へその根拠を尋ねました。その結果、会社が提案した慰謝料額が、裁判所で使用されている慰謝料の基準と大幅にかけ離れており不当に低額な金額が提示されていることが判明しました。

そこで、当職は、会社に対して慰謝料の基準について説明し、改めて本件事故に関する妥当な損害額を提示したところ、訴訟に至ることなく要望通りの賠償金を早期に獲得することが出来ました。

© 弁護士 西川 雄介(佐野総合法律事務所所属) – 弁護士による労災事故相談室